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6月 
「キャノック・チェイス」 
歌・ラビ・シフレ
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 小さい頃から雨の音が好きなので、梅雨の季節はちょっとうれしい。そして大人になって、雨と涙のイメージは自分の中で重なった‥。そんなことばかり言っていたら、ファンの方から「鈴木さんの音楽は泣いています。何故ですか?」と聞かれました。ぼくは、大真面目に答えます。「音楽の根本的なテーマは、亡くなった人や存在しなくなった街、記憶のようなものを弔うことじゃないかな」。自分で音楽を作る理由なんて、本当にそんなことばかり。
 さらには別の方からもこんなことを言われました。「わざわざ悲しい音楽を聴く理由なんてないはず。楽しい気持ちになりたくて聴いているんです」。異論はありません、ぼくも楽しい気持ちになりたくて音楽を作っているんです。
 でも作家としては、悲しいメロディを思いっきり作ることで、それが得られる。こうも言えます。「人間は、どちらかと言えば悲しいほうに出来ている」と。だから、涙を流せば笑顔になる。悲しいほうは慈悲の世界です。
 人間って、そこで、なんだかんだ言いながら生きているんじゃないでしょうか。

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