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5月 
「サウンド・オブ・サイレンス」
歌と演奏・サイモンとガーファンクル
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皐月(さつき)は、自分の誕生月でもあるので特別な気持ちになります。そして、陽気もいいので、あっちこっちを散歩します。近所に大きな公園があるのですが、30年近く歩いているので、ほとんどの道を覚えてしまった。なのに、知らない道を見つけてしまう。獣道のようで、人が歩むことのない道です。道は大抵ふたつに分かれていて、両方の道を進むわけにはいかないので、少したたずむ。そして、草ぼうぼうで、誰かが通るのを待っていたような道を、ぼくは選ぶのです。枯れ葉の上には足跡ひとつ見えません。「もうひとつの、きれいな道は次の機会にしよう」と思うのですが、再び歩むことはない。こうした日常の澱のようなものが、ギターを持って作曲をするときに、ぼくに訪れます。音楽の道は険しく、細かく分かれていて、すべての道を進むわけにはいかない。その時、ぼくは草ぼうぼうで、誰かが奏でるのを待っていたような音を選びます。それは、不協和音であったり、歪んでいたり‥見向きもされない響き。その音を歩むときは、少し強い自分になれたような気がします。音楽のおかげで、自分というものを乗り越えたような気がするんです。

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